これがまともな建物か?カリスマ左官 久住有生氏の造った INAX 土・どろんこ館 その2
文の表示がおかしいようです。毎度のことですが・・・申し訳ありません。
読売新聞2012年8月14日5面 より以下引用掲載
泥の家「一瞬で崩れた」
イラン北西部の東アゼルバイジャン州で11日に起きた地震は、山間部に点在する小村を壊滅状態に追い込んだ。過去の大地震の教訓は生かされず、今回も泥やレンガで造られた建物構造が被害拡大を招いた。
引用終わり。
イランで地震がまたおきた。
たくさんの日干しレンガの家が壊れた。
当然、千葉のドリームハウス 土の家同様に、中に鉄筋さえも入っていない。
長い歴史の中で日本人は木で構造体をつくり、その間に竹を渡し、藁の入った土を塗りつけた。
基本的に土は建物を支えない。ただの薄い土の壁だ。(そこそこ厚い土蔵なんてのもあるにはあるが、これにはまた別な理由があるので、わからない方は専門家にどうぞ聞いてね)
そこそこ厚い土の壁が用いられるのは、専ら塀のみ。 誰も40センチも厚さがある土の壁の家など建てもしないしから当然住むこともない。
なんでかって?そりゃ危ないからさ。
そんなことは子供でも知ってることだけど・・・・・・。
大人はなぜか忘れるんだ・・・・。
権威者が「もんだいね~」というと「すごいですね~」となる。
もちろんイランの人々も木を使いたいんだ。 しかしイランを含め乾燥地帯には需要を満たすだけの
建築用木材がない。
だから仕方なく土を使う。
仕方なくだ。
仕方なく・・・・だ 。
誰だって木やコンクリートの家に住みたいさ。
それは日本もイランも同じさ・・・土の家なんて地震にゃよわい。
貧しいから、土しか構造体に使えない人々がこの世にはごまんといる。
それなのに天工人の違法建築へっちゃら建築士の山下保博氏は、土の建築を世界に広めようとしている。
それも手間がよりかかるくせに強度もなく、高価なマグネシウムを混合し、無筋(無鉄筋)ときてる。
砂漠の民の誰がそんなもんを有難がるか。
笑われるわ。
裸の王様の発想だ。
砂漠化がどんどん進み、植物が育たなくなるこの地球において、まずは木を植え、砂漠の民が木の家に住めるようにするのが順番だろう。
かたや日本は古来より木が豊富である。
土を構造体として使わなければならない理由はない。
厚く重い土のブロックを使うなど、驕り高ぶった有閑馬鹿の発想だ(あくまでも構造体としての使用に関して)。
脆く、高価で、危険な素材。 何も安くはないさ。
それはドリームハウス 千葉の土の家が実証済みだ。
放送日翌日にドリームハウスのキーワードをGoogle検索一位に押し上げたのは、「これってほんとに人が住む家か」と疑念を抱いた多くの素人視聴者だ。
建築の世界において素人がおかしいと思うものは、かなり高い確率でたしかにおかしい。
だから専門教育や職人としての修行もしていない独学素人の私が、こんなものを書いているのである 。
まあ玄人なんぞはそれを口八丁、手八丁で誤魔化すのが仕事のようなもんだ。
さてさて・・・・前回に引き続きこれからご紹介するのは、構造体ではないけれど、コンクリートの建物の周りに厚さ50センチから80センチでなんと数百トンの土を押し固めて造った、中部空港の近くの常滑市のINAXの土・どろんこ館である。 とても高い土の壁に、たくさんのヒビ割れ(クラック)がはいっている。
でもINAXの管理者のI氏曰く、私以外誰もこれを危険だと指摘した人はいなかったそうだ。
では、素人も玄人も私の撮った写真をご覧アレ。
専門家の方へ
この版築の場合、セパ穴位置とクラック発生には有意であると言える程のものはない。
なぜそうなのか、その理由は私に直接聞けばいい。ここでは書かない。
セパがあろうがなかろうが、まともに造れば
しばらくはクラックなど走らない。
どこかの古刹の塀のように、さすがに100年単位ではクラック防止は不可能だが。
以下は型枠の孕み(はらみ、起き、迫り セリ)による不良工事。
よーく↓を見てください。 ズレがあるでしょ。
信じられない。
こんなのはコンクリートならこの段階でやり直しだ。
日本で最大の土の壁を日本を代表すると言われる左官が施工したがこの有様だ。
東海地震(南海)の懸念のあるこの地で、もし人がここを歩いていたら・・・・・考えるだけでゾッとする。
ここでは土はどこにも緊縛(緊結 誘引、定着)されることなく、ただコンクリートの壁にやや内に傾斜をつけよりかかっているだけ。
すでにクラックにより離層が成長し、いつ雪の日のしりもちのようなスライディングが発生しても不思議ではない。
また、ボコッと部分的に落下することもあるだろう(小さな落下は既に起きている)。
極めて危険である。
それなのにこの不味い(まずい)仕事を味(あじ)という珍妙な逃げ口上でこの久住氏は知らんぷりを決め込む。
そうしてこの方はこのあとなんとまた千葉のドリームハウス土の家の違法建築に関与する。
おかしいことを誰もおかしいと言わない。
どうしてこんな酷い建築に誰も気づかない?
危険でしょ?
危険ですよね?
コンクリートでこれだったら大変なことなのに、それより脆い土で安全なはずは無いですよね。
数百トンの土塊が何かの拍子に動き始めたら・・・・。
私の訪れた時間だけでも数十人の親子が泥団子の体験教室に参加していた。
どなた様も判りますよね。
これは間違いなく危険です。
毎日、毎日、たくさんの人が訪れるこの博物館は、このままでは地震の際には怪我人、いや場合によっては屍の館になりかねない。
私は言いたいことはINAXの関係者に、はっきりと申し上げた。
あとはINAXがどう判断するかだ。
私は一刻も早く壊すのがよかろうと思う。
たぶんINAXは何もしないだろうけど。
壊せば大企業のプライドは粉々。壊さなければ遅かれ早かれ粉々。信用も粉々。
さて如何に!
もちろん千葉の土の家も、取り壊すのがよかろうと思う。
ただし関係者の処分の後にだが・・・・。
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