相も変わらずバタバタでございます。エクステリア関係のブログもそのうち書きますので・・・・
まっ、親父が亡くなって私もここのところ百姓仕事が多いもんですから、今日もその話題で・・・・



 昨年十月収穫したキウイの出荷もこの春に終わった。昨年父が亡くなったため、キウイの収穫もこれが最後と京都のお客様のところへ二トン余りのキウイを積載したトラックで母と出かけた。
 
 「これで最後だね」と、お客様のところで記念写真をお客様とともに撮ったところ「井出さんやめるなんて惜しい・・・来年も、再来年もお願いしますよ」と言われたけど。

 「誰がキウイの世話すんねん・・・・・ブドウと栗でも手に余るのに」と、母と顔を見合わせたこの春。

 
 で・・・・今日まで約二週間、私一人でキウイの液体人工授紛・・・。

 やっぱり私も母もキウイの樹を伐採することが出来ませんでしたwwwwww

 でも、今年こそ最後にしたい。本業が忙しすぎてやれまへん・・・とはいってもこれも一応本業なんだけどね。


 おもいおこせば・・・・

 二十一歳の頃はニュージーランドの農業漁業省(MAF)、科学産業研究省(DSIR)とターナーズ&グロワーズ社らが共同で研究し、世界で初めて実用化されたキウイの液体人工授粉(Pollenaid ポロネイド。現在日本の文献では極めて日本的にPollen Aid ポーレンエイドと間違って伝わっているがw)の勉強をし、私が初めてそれを日本に持ち込んだ・・・懐かしい(当時日本はまだ初期の研究段階でした)。
 昭和60年代の日本はヒゲノカズラの胞子で花粉を増量して、粉体のままの受粉をする方法が主流で、これはこれでそこそこ良いもので、NZの液体受粉との間に優劣はほぼなかった・・・。 まあそのへんのところは日本で初のキウイフルーツ栽培の全般を網羅した辞典「キウイフルーツ百科(廃版)」にちょこっと載っているw。

 が・・・今や液体受粉の方が遥かに優れていて、キウイにおいては粉体受粉など見る影も無い。

 う~ん、日本の素晴らしい農学者達の精進の賜物ですね。 


 しかし・・・・ちょっぴり残念なのは、日本中のほぼすべての方が国内での液体受粉の実用化の先達となったのは私・・・ということなど知らないということwwwww。まあ、最初だけです・・・最初だけ。あとは偉い人がやったことで、私は知らんwwww。

 まあ、そんなことは今年人工授粉をするまですっかり忘れてましたけどねwwwwwwww.



 さてと、そんな話は置いといて・・・今日の本題に移ります。



 昔は日本はキウイの人工授粉なんぞ全くしていなかった。雄花と雌花(雄木と雌木)の間をミツバチが飛び交い、雄花の花粉を雌花のめしべに運んでくれて実がなったもんだ(当時のキウイの経済栽培種はほぼ全て雌雄異株)。

 そのうち人工授粉をやるようになったがその授粉の最中もぶんぶんとミツバチが飛び交い、その羽音がやかましいったらありゃしない。余りにミツバチが多いものだから間違ってハチに花粉を吹きかけるなんてことも度々だったが、受粉中はハチはとてもおとなしいので刺されることはまずない(私は一度も無い)。


 しかしながらここ最近はとてもミツバチが少なくなっていたが、とうとう今年大変な異変がおきた。


 なんと、なんと、約二週間の人工授粉の間、飛び交うミツバチを一匹も見かけなかったのである。

 ミツバチが少なくなった原因はネオニコチノイド系の農薬の影響であることは今やほぼ明白だが(我が国の政府はそれを認めないが)、とうとう「あまり見かけない」でなく「一匹も見ない」までになってしまった。

 ミツバチがここまで少なくなると・・・人工授粉をしない(野生も栽培物も)花は大変なことになる。風媒花はともかく虫媒花は大きな大きな影響を受ける。

 受粉が出来なくなり、野生の植物相もどんどん変わるだろう。

 思うように作物が収穫できなくなるだろう。

 考えただけで恐ろしい。

 増えたのは受粉などしない恐ろしいスズメバチだけ。

 ミツバチはどんどん居なくなるだけ。

 世界の食料危機はもう此処にある。

 

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